ブライアン・トレーシー(日暮雅通訳)『ブライアン・トレーシーの「ベストリーダーの極意」』、朝日新聞社(2011)
お奨め度:★★★★★
ブライアン・トレーシーのリーダーシップ原論。リーダーに課せられた責務を7つに整理し、7つの特性が必要だと説く。さらに、リーダーのとるべき行動について、9つの視点から述べている。
最初にタイトルを見たときに、「えっ」となった。「ベストリーダーの極意」という意味が理解できなかった。原題をみると、「How The Best Leaders Lead」である。なるほど、よく考えられたタイトルだ。
続きを読む "優秀なリーダーはどのように行動するのか" »

渡辺 三枝子、岸本 光永「考える力を伸ばす教科書―ダイアローグと論理で思考力を高める」、日本経済新聞出版社(2010)
お奨め度:★★★★
「考える力」が重要だとよく言われるが、考える力とはどういう力を明確にした書籍は少ない。「幽霊の正体見たり枯れ尾花」のようなところがあるのだと思うが、本書は、「考える力」を定義し、ロジカルシンキングとダイアログによりその実現を提唱している。実は最初に読んだときには枯れ尾花と思ったのだが、読み直してみると、深い。人材育成のプログラム開発にたいへん参考になる一冊だ。特に、前半の考えることへの考察は類書がないような内容で、さすがその道の専門家だと思わせるようなおもしろさがある。
続きを読む "考える方法+考える態度=考える力" »
稲垣公雄、伊東正行「エンゲージメント・マネジメント戦略」、日本経済新聞出版社(2010)
お奨め度:★★★★★
この1~2年、課長本とか、マネジャー本、マネジメント本が続々と出ている。たくさん、あるのだが、「これで決まり!」という本がない。分野を区切ればとりあえず、「この本がお薦め」という本が存在するものだ。
例えば、戦略に関していえば清水勝彦先生の「戦略の原点」、意思決定に関していえば、昨年のAwardに選んだ「決めるマネジメント」をお薦めしている。動機づけに関していえば、最近話題になっているダニエル・ピンク氏の「モチベーション3.0」がその一冊だろう。リーダーシップであれば、ずっとマーティ・リンスキー氏の「最前線のリーダーシップ」をお薦めしていたが、今年の4月にジェームズ・クーゼスの「リーダーシップ・チャレンジ」が出たので、今はこちらを奨めることにしている。人間力に関していえば、ヘンリー・クラウド氏の「リーダーの人間力」だ。
しかし、マネジメント全般、あるいはマネジャー本で何がお奨めですかと聞かれると、答えに窮する。今、ドラッカーブームなので、「マネジメント - 基本と原則」という答えもあるかもしれないが、この本はそういう性格の本でもないように思え、帯に短く襷に長しの状況。
そんな中で、これが良いかもしれないと思わせる1冊。
続きを読む "ESとCSと業績のエンゲージメント" »
上村敏彦「即刻〈リセット〉したい5つのこと リーダーになってもデキる人 33のルール」、すばる舎(2010)
お奨め度:★★★★★
プレイヤーからリーダー(プレイングマネジャー)になるときに、失敗しがちな行動を避ける方法を経験に基づき、解説した本。一人でも部下ができたときに、ぜひ、手にとって読んでほしい一冊。
続きを読む "リセット!できるプレイヤーから、できるリーダーに!(書籍プレゼントあり)" »
ダニエル・ピンク(大前 研一訳) 「モチベーション3.0 持続する「やる気!」をいかに引き出すか」、講談社(2010)
お奨め度:★★★★★
内発的動機について、過去の研究、自身の考察、事例などを踏まえて、「モチベーション3.0」として体系的にまとめた一冊。
内発的動機づけは、何となく気になる概念であり、いろいろな本で、いろいろな研究者の説が引き合いに出されることが多い。古くは、エドワード・デシのソーマキューブの実験であったり、マーク・レッパーのモチベーションと報酬、ポジティブ心理学の流れからミハイ・チクセントミハイのフロー理論であったりする。あるいは、事例として、3Mの15%ルールやグーグルの20%ルールなど、一つ一つの説や事例はなかなか、インパクトがあるが、その関係性や、関係性を踏まえた動機づけ方法となると、はっきりしない。そんな状況の中で、今までの内発的動機研究の流れを整理し、自律性、マスタリー(熟達)、目的という3つの要素に拠り所を体系化し、モチベーション3.0を高めるには、個人や組織は何をすればよいかまで言及した、内発的動機づけに関するバイブル的な一冊である。
続きを読む "自分をドライブ!する(読書会あり)" »
バーバラ・フレドリクソン(植木理恵監修、高橋由紀子訳)「ポジティブな人だけがうまくいく3:1の法則」、日本実業出版社(2010)
お奨め度:★★★★★
米国心理学会会長をつとめ、ポジティブ心理学の提唱者であるマーティン・セリグマンが「ポジティブ心理学研究の天才」と評した心理学者が、大胆な仮説と、緻密な調査の結果により突き止めた、人を上昇スパイラルに導くポジティブとネガティブな感情の黄金比3:1の法則を解説した本。ポジティブ心理学の実践書として、大注目の一冊。
続きを読む "ポジティビティがネガティビティを打ち負かす「比」(読書会あり)" »
ロバート・ボルトン( 米谷 敬一訳)「ピープル・スキル 人と“うまくやる”3つの技術」、宝島社(2010)
お奨め度:★★★★★
4月4日にリーダーシップの世界的テキスト「リーダーシップ・チャレンジ」を紹介したが、対人関係においても世界的なテキスト「ピープル・スキル」がついに翻訳された。日本でこの分野でこれだけ体系的な本はない。すべてのビジネスマンに対人関係改善の「バイブル」としてお勧めしたい本。この2冊を読んでおけば、「人間的スキル(ヒューマンスキル)」は万全だ。
続きを読む "「対人関係」改善のバイブル、ついに日本に上陸" »
最近のコメント