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今日はちょっと軽めの話題。
松本人志の初監督作品「大日本人」を見られた方は多いと思う。ビジネスの世界にも、怪獣とその怪獣の退治方法を書いた本がある。
ジーニー・ダックが書いた「チェンジモンスター」にチェンジモンスターという本だ。変革を実現しようとしたときに、抵抗する、新しい動きをぶち壊すといった「活躍」をするモンスターの退治方法を書いた本だ。日本語でいえば、さしむき、「抵抗勢力」といったところだろう。
パロディーではないが、プロジェクトマネジメントの導入、定着化をするときに登場してくるチェンジモンスターの行動を整理してみた。
PMOがプロジェクトに対して、支援、指導をしようとしたときに、こんなチェンジモンスターに出会うことはないだろうか?ちなみに、ジーニー・ダックはボスコンのコンサルタント(出版当時)。論理的なアプローチの一方で、感情的・心理的なアプローチもしなくては変革は成し遂げられないということなのだろう。
■タコツボドン
得意技:自分の担当を超えた視野を持つことを拒否し,「よそ者」の関与を否定する
叫び声:「プロジェクトマネジメント自体がプロジェクトの仕事ではない」、「標準を使えというご忠告はありがたいですが、我々もプロジェクトの成功を第一に検討してみますので、後はお任せください」
■ウチムキング
得意技:社内で何が評価されるかを重視し,顧客等の外部ではなく社内にすべての行動の焦点をあわせ,社内外のズレに目を閉ざす
叫び声:「顧客はいろいろと言っていますが、社内の雰囲気は悪くないし、協力的ですので、このままでうまく行きます!」
■カコボオウレイ
得意技:従来のやり方はどんなに効率が悪くても中止をできない,決断できない
叫び声:「これまでのやり方で、うまくやってきたのだから、直すべきところは直し、このやり方でやるほうが顧客も社内も安心だよ」
■ミザル・キカザル・イワザル
得意技:3匹セットになって,見ざる,聞かざる,言わざるを通し,嵐が過ぎるのを首をすくめてやり過ごす
叫び声:「また、PMOが新しい仕組みを作ろうとしているけど、どうせ今回もまた掛け声だけだ。しばらくすれば、忘れてしまう。動くだけ損に決まっている。様子見だ」
■ノラクラ
得意技:様々な言い訳を使いあの手この手で変革を回避しようとする
叫び声:「顧客の進捗を管理するというのは前例がない。前例のないやり方をすると、社内も顧客も混乱するだけだ。それで協力を得られなくなったらどうする。百歩譲って、社内や顧客が受け入れるとしても、うちのプロジェクトは人手がたりない」
■マンテン
得意技:すべての可能性をリスクを潰して100点満点の報告書がないと動き出せず,結局,具体的なアクションは取れない,あるいは遅れてしかとれない
叫び声:「本当にリスクはこれだけだろうか?まだ検討不足じゃないだろうか?プロジェクト開始前にもう少しじっくり検討しなくては!」、「この計画で絶対に失敗しないといえるだろうか?やるからにはパーフェクトでなければ!」
■カイケツゼロ
得意技:課題の指摘やできない理由の説明は巧みだが,解決策の提言は出せない
叫び声:「協力会社以外からのリソースの調達は何度も検討したが無理なんです。その理由は5つあって...」
【参考資料】
モンスター名は「チェンジモンスター―なぜ改革は挫折してしまうのか? 」が出典。
得意技は「チェンジモンスター―なぜ改革は挫折してしまうのか? 」を一部編集。
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