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具体的な計画に裏付けられた明確な見通しがあれば、大いに自信が持てるし、力もわいてくる(ブライン・トレーシー、コンサルタント)
【成分】
◆プロジェクト計画を作る目的
◆多くの人が確信のない計画を作っている
◆デスマーチ
◆ビジョンは万能ではない
◆リーダーシップとしての計画
【解説】
プロジェクト計画を作っているときに、こんな計画ができるはずがないと漏らす人が
ときどきいます。実感なのだと思います。このような状況で、建前では、作業のやり
方を工夫して生産性を上げようとか言いますが、現実にそんなに簡単な話ではありま
せん。それを顕著に指摘したのが、IT業界では常識化しつつある、エドワード・ヨ
ードンのデスマーチという議論だと言えます。
この問題について、ITの2次請け企業でプロジェクトマネジャーをしているNさん
が非常に面白いことを言っていました。Nさんの企業も2次請けの例にもれず、非常
に厳しい条件で仕事をしています。
その中で、Nさんは、自分の担当するプロジェクトではスコープに優先順位をつけて、
納期までに実現するスコープを限定しているというのです。そして、その上で、前倒
しに行うようにメンバーをたきつけているそうです。もちろん、契約にはスコープが
すべて含まれていますので、限定したスコープしかできなければ契約違反です。
本人は自分の頭の整理のためだと言っていましたが、このやり方は2つの意味で興味
深いものです。一つはいずれ進捗が問題になったときに、的を得た交渉ができること
です。そして、もう一つはメンバーのモチベーションです。できるはずがないものを
示されるよりは、できそうなものを示されて、前倒しにできるように頑張ろうという
方がはるかにモチベーションが高くなります。これは目標管理の原則です。
もちろん、メンバーもNさんのからくりを知っています。それでもモチベーションは
高くなると言います。実際にNさんによると、このやり方を初めて3年目には、納期
順守プロジェクトは開始前の30%近く増え、年間トータルの納期遅延日数はなんと
20%に減少したそうです。この取り組みだけが要因ではないですが、いずれにして
も凄い効果です。
ただし、一つ付け加えておきますと、実はNさんの会社でNさんのやり方をしている
のはNさんだけだそうです。もちろん、Nさんが隠しているわけでありません。チャ
レンジしてみてもうまく行かないそうです。
今回のサプリは、このNさんの取り組みの原理を考えてみました。
【効用】
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リーダーシップ発揮、顧客感度アップ、問題解決能力向上
・PM力向上
ピープルマネジメント力向上、チームをまとめる力の向上、リスク対応力向上
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モチベーション向上、チームの士気向上
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