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企業活動にとってリスクは日常的なもので、担当者レベルで処理できる。株価や為替のようにデータが完備していれば人間さえ必要なく、コンピュータで処理できるが、不確実性はそうはいかない。必要なのは担当者ではなく、決断を行う経営者である(フランク・ナイト、経済学者)
【成分】
◆リスクと不確実性は違う
◆リスク分析はメンバーに任せておけばよい
◆どんなプロジェクトにも不確実性はある
◆不確実性を残したくない理由
【効用】
・PM体質改善
実行力向上、リスク管理力アップ、問題解決能力向上
・PM力向上
PM力向上の全般に対して効果があります
・トラブル緩和
モチベーション向上
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【解説】
ここ5年くらいずっと感じているのですが、リスクマネジメントの偏重は日本企業の独特の文化だと思います。組織によっては、見積もりやベースラインのコントロールより、リスクマネジメントを重視している組織もあります。
しかし、よく考えてみるとリスクというのはそんなに大層な話ではありません。リスクさえしっかり管理していたらプロジェクトはうまくいくというのは、ある前提に基づきます。
その前提とは何か。それは、過去の経験によって計画に対する変動の分布がわかっているという前提です。言い換えると、多くの場合、プロジェクトの進め方には正しい答えがあり、そこにある若干の変動をどう対処するかという話になります。
別の言い方をすれば、経験偏重です。
ところが、実際はそうではありません。過去の経験からは推察できない不確実性があります。だからプロジェクトであるといってもよいでしょう。
過去の経験から推察できないとなると、事前に対応するというのはあまり意味があることではありません。むしろ、事前に対応するよりは、問題が起こった時に「決断」をすることの方がはるかに重要です。そして、それをするのがプロジェクトスポンサーやプロジェクトマネジャーの役割なのです。
そんな問題意識を持って書いたサプリです。
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