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10周年特別インタビューの最終回(第4回)です。
第1回は、イントロダクションとして、リフレクションとは何かをお話し戴きました。第2回は、もう少し、踏み込んでリフレクションがこの対談の一番の関心事でもあるプロジェクトマネジメントをどう変えるのかについてお聞きしました。第3回は、いくつかの問題のある具体的なプロジェクトマネジメント行動を取り上げて、それがリフレクションによってどう変わるかをお聞きしました。
今回は最終回で、これまでの話を踏まえて、リフレクションをどうとらえるべきかというまとめになっています。
なお、インタビュー中に出てくる8月のワークショップというのは、こちらになります。
【PM養成マガジン10周年記念セミナー】
第4回 プロジェクトの経験から学ぶ力をつける
~グループプロセスに焦点をあてたリフレクション
http://www.pmstyle.biz/smn/pm_magazine10_4.htm
(好川)
いろいろとお聞かせいただきありがとうございました。
最後に改めてプロジェクトマネジャーの方にリフレクションというテーマでメッセージを戴けないでしょうか?
私たちは、日々たくさんの体験をしています。リフレクションは「体験をふりかえることから学ぶ」と申しましたが、私たちには学ぶ機会がたくさん与えられているのだと思います。ただ、私たちはあまりにも多忙すぎるので、体験をふりかえる余裕がないのかもしれません。
ぜひ、皆様にリフレクションを試していただきたいと思います。ちょっと気になる体験について、ゆっくりと思い出してみてください。それはどんな出来事だったのでしょう?具体的に誰のどんな発言や行動がありましたか?あなたはどのようにふるまい、どんな結果になりましたか?
その出来事で、あなたはどんな気持ちを感じましたか?うれしい気持ちになったのでしょうか?不安を感じたのでしょうか?怒りを感じたのでしょうか?がっかりしたのでしょうか?あなたをそんな気持ちにさせたのは、誰のどんな言動でしょう?その場にいた他の人たちも、あなたと同じ気持 ちになったのでしょうか?
リフレクションのためには、まず体験したプロセスを具体的に思い返すことが大切です。そして、そのときの自分の行動や感情にこだわること、その原因を探ろうとする姿勢も大切です。また、自分に矢印を向ける勇気も求められます。自分や組織の「常識」を疑うことから、学びが生じること がよくあるのではないでしょうか。
8月のワークショップでは、体験からよりよく学ぶためのポイントをお伝えするとともに、リフレクションを体験していただきたいと思います。皆さまのマネジメント力をより良いものにするための一助となれば幸いです。
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