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◆はじめに
この記事は、日経BPのITproに谷島宣之さんの書かれた「「センスのよいSE」とは何か、じっくり考えてみたが難しい」への返事として書いた記事である。まずは、谷島さんの記事を読んで欲しい。
「「センスのよいSE」とは何か、じっくり考えてみたが難しい」
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◆はじめに
この記事は、日経BPのITproに谷島宣之さんの書かれた「「センスのよいSE」とは何か、じっくり考えてみたが難しい」への返事として書いた記事である。まずは、谷島さんの記事を読んで欲しい。
「「センスのよいSE」とは何か、じっくり考えてみたが難しい」
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◆プロジェクトマネジメントをクリエイティブにする
「プロジェクトをクリエイティブにする」という言い方に違和感を感じる人は少ないと思う。プロジェクトの成果物を創造性の高いものにするという意味だ。1017号の編集後記に書いたのだが、2月11日の「ゲームストーミングによるプロジェクト活性手法」というワークショップをやっていただく野村恭彦さんがご自身で作られたフェースブックイベントページに、受講してほしい人として
システム企画・開発、商品企画・開発、組織開発、経営企画など、あらゆるプロジェ
クトマネジメントを「もっとクリエイティブにしたい」と考えている変革リーダーの
皆さまです
と書かれていた。なるほどと思った。プロジェクトをクリエイティブにするには、プロジェクトマネジメントをクリエイティブにする必要がある。
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◆なぜ、プロジェクトマネジャーになりたがらないのか
プロジェクトマネジャーの育成の課題の中に、なぜ、プロジェクトマネジャーになりたがらないのかという問題がある。よく指摘されるのは
・先輩のプロジェクトマネジャーの仕事を見ていて報われない
・十分なインセンティブ制度がない
・専門家であることへのこだわりがある
・マネジャーの仕事にやりがいを感じない
といったことだ。多くの組織は、こういった指摘を解消しようといろいろな工夫をしている。が、あまり成果は出ていないようだ。どこの企業にいっても、みんながプロジェクトマネジャーになりたがっているので案件がなくて困っているという話は聞かない。案件数が減っても相変わらず、プロジェクトマネジャーが足らないといっている。
いつか、この記事を書こうと思っていたのだが、1000号で、これからは、メルマガの視座を
「プロフェッショナルとしてのプロジェクトマネジャー」
から、
「(ビジネス)リーダーとしてのプロジェクトマネジャー」
に移していると宣言したので、そろそろ、立ち位置をはっきりとしておこうと思う。
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◆アジャイル実践のアプローチ
年末最後のネタがアジャイルだったので、年始もアジャイルから。年末にも書いたが、今年はアジャイルの成果が求められる年になるだろう。
アジャイルを実践するアプローチは2つある。一つは適用範囲を限定的にすることである。これがそんなに難しくなく、適材適所に使えばそれなりの効果が得られるし、プロジェクトマネジメント自体の大きな枠組みはほとんど変えなくて済む。アジャイル化するスコープの取り方としては、開発マネジメントにアジャイルを入れるというのが多い。
もう一つは、プロジェクトマネジメントそのものをアジャイルスタイルにすることだ。こちらは、従来のやり方を変えることになるので多少、厄介である。
いずれのアプローチも、カギはプロジェクトガバナンスの確立にある。いくら、顧客主義といっても、プロジェクトガバナンスが確立できなければプロジェクトマネジメントにはならない。
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◆ルーヴル美術館照明改修プロジェクト
今年から、PMI(R)がアジャイルPMPの認定制度の試行を開始した。米国のPMIでは、この4~5年、アジャイルに関連する活動が年々盛んになっている感があるが、今年はアジャイル元年だといってもよいだろう。ということで、今年最後の戦略ノートはアジャイルの話題。
「はやぶさ」ほど注目されることはないが、ある意味ではやぶさより示唆に富み、今年、アジャイル元年にふさわしいプロジェクトが大きな成果を上げた。
そのプロジェクトは東芝が実施した「ルーヴル美術館照明改修プロジェクト」である。ルーヴル美術館といえば美しいライトアップでも有名だが、このプロジェクトは、ルーヴル美術館のピラミッド及びナポレオン広場、奥のクールカレの外観ライトアップに用いる器具を、LED照明にすべて改修するものだ。目的はいうまでもなく、環境保全である。
東芝は日本で初めて、白熱電球の製造に成功した企業であるにも関わらず、昨年、いち早く、白熱電球の事業から撤退し、LED照明に特化した。ルーヴル美術館のプロジェクトのパートナー選定においては、この点が評価されたらしい。
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◆「センスのよいプロジェクトマネジャーになるための6つのスタイル」
PM養成マガジンの10周年記念セミナーのタイトルを
「プロジェクトマネジメントを深化させるもの
~センスのよいプロジェクトマネジャーになるための6つのスタイル」
としたら、さっそく、突っ込みがあった。「センス」って何。来年は、この話題をしようと思っているので、とりあえず、前説。
「センスのあるプロジェクトマネジャー」と「センスのないプロジェクトマネジャー」がいることに異存がある人はそんなにいないだろう。
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◆小さくて大きいこと
プロジェクトイニシエータはプロジェクトを起こすときに何に着眼するのだろうか?
・戦略
・ビジネス
・顧客・市場
など、いくつかのポイントがあると思われる。もちろん、このような視点は大切なのだが、もっと重要なのはインパクトである。プロジェクトイニシエータは
小さくて大きい
ことに関心を示す。
プロジェクトイニシエータのイメージは、組織の中で画策して、大きな予算のプロジェクトを立ち上げたり、顧客に対してうまく立ち回り大きな受託業務を取ったりするようなイメージではない(もちろん、これらも立派なイニシエーションであるが、イニシエータらしい仕事とはいえないだろう)。
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◆プロジェクトイニシエータとは
PMBOKの5つのプロセスの最初「立上げプロセス群」と呼ばれるプロセスの英語名称は「initiating process」である。そして、プロジェクトを立ち上げる人をプロジェクトイニシエータと呼ぶ。
プロジェクトマネジメント的な説明としては、
(プロジェクト憲章を)プロジェクトのイニシエーターまたはスポンサーが承認し発行することで、プロジェクト・マネジャーは、人・モノ・金の資源をプロジェクトのために使う権限を持つことができる。
という話になる。プロジェクトマネジメントは現場を中心にものを見ているのでこの表現は間違いではないし、ガバナンス的にも大方の組織(大企業)ではこのような仕組みになっている。少なくともプロジェクトマネジメントの中ではあまり重視されておらず、スポットも当たっていない。
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◆スター主義経営
数年前に
ジェイ・ロッシュ、トーマス・ティアニー(山本 真司 , 大原 聡訳)「スター主義経営―プロフェッショナルサービス・ファームの戦略・組織・文化」、東洋経済新報社 (2007)
という本が出版された。プロフェッショナルサービスファームには、「スター」として「個」の力を引き出し「組織」の力に結集させる経営が必要だという趣旨の本だ。
スターという言葉は、昔はよく使われていたが、今はあまり使われない。むしろ、スター「にきしの」といった感じで、ギャグ的に使われる言葉になってきているような感すらある。
ジェイ・ロッシュの本で定義されているスターというのは、「優秀かつ長期的に組織に価値をもたらす従業員」であり、「卓越した個人の能力を持ちながら、チームワークを重視し、企業の利益を最優先で考えるという行動特性を持つ存在」である。ビジネススターとでもいうべき存在だ。
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◆自分たちは特別である
今回はちょっと毛色の変わった話題を。以前から、一度、整理してみたいと思っていたこと。
プロジェクトマネジメントの導入で常に議論になるが、
欧米vs日本
世間vs自社
といった環境の違いである。要するに、自分たちには自分たちの特殊事情があり、ゆえにそのまま持ってきても適合しないという話だ。
これは、プロジェクトマネジメントに始まったことではなく、1980年代に、いま、考えてみると信じられないようなITパッケージ・パッシングがあったメイン。フレームコンピュータを導入し、その上で自前で業務用のアプリケーションを作っていたところに、欧米でパッケージソフトが登場した。これに対して、多くの企業は、ビジネスシステムが違うのだから、そんなものは使えるわけがないと抵抗した。この構図と同じ構図だ。
この背景にあるのが、「自分たちは特殊である」という思いである。
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