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知識労働の生産性の向上を図るうえで問うべきは、何が目的か、何を実現しようとしているか、なぜ行うかである(ピーター・ドラッカー)
◆仕分けの視座
◆「無駄はない」という主張
◆プロジェクト仕分け!?
◆視座が違えば、合理性が無駄になる
◆知識労働の無駄排除には仕分けが有効!
【解説】
今回のサプリは、ドラッカーの言葉と、昨年の流行語大賞トップ10の一つに選ばれた、「事業仕分け」を組み合わせてみました。
マスコミはおもしろおかしく報道していましたが、事業仕分けというマネジメントの方は、単に見える化をすることに目的があるだけではなく、実は、アカウンタビリティの確保に本質があることに気づかされます。
私たちが開発したプロジェクトマネジャーのコンピテンシーモデルの筆頭のコンピテンシーは「アカウンタビリティ」です。アカウンタビリティはしばしば、実行責任との対比で、「説明責任」と訳されます。では、説明責任とは何でしょうか?
昨年末に、鳩山首相の政治資金問題が一件落着となりました。ところが、この問題の世論調査では、多くの国民が説明責任を果たしたといえないと思っていることが分かります。
なぜ、国民はそのように思うのでしょうか?
何が起こったのか、何をしたのは、おおよそ分かったわけですが、なぜ、そのようなことをしたのかがほとんど分からないのです。説明責任を果たすというのは、何をしたかということはもちろんですが、なぜしたかを明確にすることです。目的、意図、動機などです。
事業仕分けは、事業計画に対して、目的、事業によって何をしたいのか、といったことを明確にしようとしています。これは事業のアカウンタビリティの確保することの他なりません。
この姿勢はプロジェクトにおいても重要です。われわれが考えるプロジェクトマネジャーのコンピテンシー「アカウンタビリティ」とは、プロジェクトの計画や実行について、何をするのか、何のためにするのかを明確にする行動です。プロジェクトの場合、プロジェクトマネジメントで何をするのか/何をしたのかは、ドキュメント化され、見える化されることで説明されます。問題は、何のためにそれをするのかです。こちらは、あまり徹底されていません。
アカウンタビリティという視点からは以上のようなことが言えますが、ドラッカーの指摘は、知識労働では、労働者がアカウンタビリティを果たし、無駄をなくしていかないと、生産性の向上はあり得ないというものです。
この指摘はプロジェクトにおける生産性向上の秘訣になるものだと言えます。
そのあたりが今回のサプリに込める思いです。
【このサプリの効用】
・PM体質改善
アカウンタビリティ向上、問題解決能力向上、実行力向上
・PM力向上
ステークホルダをコントロールする力の向上、チームをまとめる力の向上
・トラブル緩和
モチベーション向上、チームの士気高揚
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