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多くの人が売上げの一割にしか影響しない問題の処理に、九割の時間をかける。彼らは多くの場合、問題点に打ち込むあまり、目的をすっかり見失ってしまう(スティーブン・ブラウン、フォーチューン・グループ・インターナショナル創始者)
【成分】
◆「どうしたこの状況や事情をプラスに利用できるだろう」
◆トラブルがリピート率を上げる!?
◆「失敗したら何が起こるだろう」と考えると動けない
◆すべての判断を合目的かどうかで行う
【解説】
未だに決着がつかないプロジェクトマネジメントの議論にプロジェクト計画を書く時間をどのくらいとるべきかという議論があります。あるいはリスクコンティジェンシーをどのくらいとるべきかという議論もあります。多くの組織はこのような問題に対して、神学論争とも言えるような議論を繰り返しています。
一方で、リスク計画を策定し、プロジェクトを進めているのに、問題が起こるとリスク計画そっちのけで、目の前の問題に対処しようとするプロジェクトマネジャーが多いという現実もあります。これが神学論争を引き起こす一因になっているようです。
プロジェクトは短期勝負なので、目の前の問題に対応することの方が重要だという考え方もあるでしょう。確かに、1週間やそこらの話であれば、その通りだと思うのですが、数ヶ月とかの期間になると、目先のことにばかりこだわっていると痛い目にあうことが少なくありません。
その典型的な例は計画を作ることです。じっくり考えて計画を作って、計画に従ってプロジェクトを進めていけばいいものを、初期の段階で、上層部が早く計画を出せと言っているとか、顧客が早く作業に着手しろといっているなどの理由で、じっくり考えた計画を作りません。そこで作った計画が足かせになり、無理をしてトラブルを引き起こすといったことが少なくありません。。
どうすればこのような状況を回避できるでしょうか?ポイントは目的にあります。やるべきことにプロジェクトの目的を考えてどのような意義があるかを判断し、意義が見いだせないものは、誰がどう言おうとやらないことです。
顧客の要求であればやらざるを得ないと考える人も多いと思います。しかし、なぜ、顧客の要求であればやらざるを得ないかと考えてみると、少なくともそのプロジェクトの範囲では理由が見あたらないケースが多いのです。もっとも多くの人が思っている理由は、顧客との取引関係を悪くするとまずいのでということです。
そうであれば、この話はかなり長期的な問題です。長期の問題として考えるなら、今、ここで顧客を怒らせながらもプロジェクトとしてはきっちり仕上げることと、顧客のいうことを聞き、プロジェクトが破綻してしまうことはどちらが正しいのでしょうか。言うまでもありません。
でも、顧客を怒らせると、プロジェクトにも協力して貰えないという人もいます。これは誤解です。担当者がどう思おうと、上位者がきっちり仕上げた方がよいと思っていれば、最後には担当者もそこに行かざるをえないからです。つまり、顧客の目的をきちんと理解し、目的に向かって進んでいる限り、怖いものはないのです。目的を見失っていたり、あるいは、目的を把握できないから、顧客のいうことに従うしかなくなるのです。
顧客にせよ、社内ステークホルダにせよ、ここを解消しないと、本当の意味でコミットメントしているとは言えません。常に、目的を把握し、それを中心に動いて欲しい。そんな想いをもってかいたサプリです。
【効用】
・PM体質改善
アカウンタビリティ向上、バランス感覚の洗練、リスク管理力アップ、
実行力向上
・PM力向上
ステークホルダをコントロールする力の向上
・トラブル緩和
モチベーション向上
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