◆プロジェティスタの6つの活動
プロジェティスタは、以下のような活動をします。
(1)ビジョンを掲げ、プロジェクトを立ち上げる
(2)価値創造のシナリオを作る
(3)社内外の人々を巻き込む
(4)チームを動かし、問題を解決する
(5)イシューの管理
(6)無理難題への対処
(1)はビジョニングです。自分たちが抱えてる課題に対して、あるべき姿を考え、その実現に向けて、プロジェクトを立ち上げます。
(2)は、価値創造、つまり、アイデアを生み出すことです。ここで重要なことは、現状の価値を組み合わせて、新しい価値を生み出すことです。たとえば、iPhoneは、通信とさまざまな情報加工のアプリケーションを組み合わせることにより、電話に新しい価値創造をしました。通信も情報加工もすでにあったものですが、出来上がったものはすごいイノベーションになりました。この際、ポイントになるのは時間的な推移とともに、価値がどう変わっていくかで、これをシナリオとして描けることが大切です。
シナリオができたら、社内外の人たちを巻き込んで協力を得ることにより、シナリオを現実のものにしていくことが必要です。これが(3)で、アイデア実現の鍵になります。
一方で、チームを動かして、アイデア実現の現実的な作業をしなくてはなりません。商品の開発だったり、ビジネスモデルの開発だったりするわけですが、これが(4)です。
これで、プロジェクトを進めていき、アイデアを実現するわけですが、その際に、重要なことはイシューを中心に考えていくことです。アイデアの実現をするために何をすればよいか、これがすべてです。これが(5)のイシューの管理です。
最後は、ちょっと視座がちがっていて、イノベーションのプロジェクトは順調にいくことはまずありません。そこで、重要になるのは、いかに危機的状況に対応できるかです。言い換えると、無理難題を乗り越えて、初めてアイデアが実現します。
以上の6つの活動がプロジェティスタがイノベーティブリーダーとしての役割を果たすために最低限必要な活動です。
◆本連載
本連載は、プロジェティスタのSIGでの議論のために書いています。
まずは、活動の枠組みについて議論ができればと思います。こちらのSIGで、議論しましょう!
「プロジェティスタへの旅」
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