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日本でも、アジャイル、デザイン思考、リーンなど、これまでのウォーターフォールとは異なる開発やプロジェクトの進め方が何かと話題になるようになってきました。米国では、金融系のシステム開発で、一部のプロセスにアジャイル開発手法を適用しているプロジェクトが50%を超えるという数字があるようで、もう引き返せないところまできていると考えてよいでしょう。
翻って日本では、「関心は高いが、導入のハードルも高い」という戦略マネジメントや、プロジェクトマネジメントで見たような光景が繰り返されています。
ただ、今回の問題はこれまでと少し異なる部分があります。それは、内部の仕事の進め方の変革ではなく、顧客との関係の変革に本質があるからです。
ウォーターフォールでは、顧客を満足させるには、いかに品質の高い商品を届けるかがポイントだと考えられてきました。そのため、不具合を工程の外に出さないことに全力を挙げた開発マネジメントが行われてきました。その中で、品質を上げるために、機能を抑制するといった本末転倒さえみられるようになりました。
ところが、顧客はこのような現状に満足しなくなりました。
顧客が品質として重視するのは、その商品を利用する際の品質で、購入する際の品質ではありません。そして、品質と同様に重視しているのが、使いたいときに使いたいものを使えることです。
このような顧客のニーズに応えようとすると、今までの
最初から完ぺきなものを作りあげようとする方法(ハードアプローチ)
では難しくなってきて、
当初の完成度が低くても後から修正して対応する方法(ソフトアプローチ)
を採る必要が出てきました。このニーズに対して競争をしているのが、インターネットブラウザです。このようなニーズの背景にあるのはいうまでもなくインターネットの発達です。そのフロントエンドにある商品なので、当たり前といえば当たり前ですが、メジャーなバージョンを素早く出して、マイナーな修正を繰り返すことで、顧客が望む機能を提供しています。
今回のワールドカフェでは、ソフトアプローチの時代を迎えて、プロジェクトマネジメントはどのように変わっていけばよいか、変わっていくための課題はなにかを中心に、ソフトアプローチのプロジェクトマネジメントとはどんなものかを議論したいと思います。
少し、概念的なテーマですが、ワールドカフェで話し合うにはちょうどよい抽象度だと思います。関心のある方、奮ってご参加ください。
━【開催概要】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆プロジェクトの補助線ワールドカフェ
ハード文化のプロジェクトからソフト文化のプロジェクトへの移行~その課題
日時:2012年7月19日(木) 18:30-21:00
場所:銀座ブロッサム 7F ミモザ(東京都中央区)
詳細・お申込 http://pmstyle.biz/smn/20120719.htm
主催:プロジェクトの補助線 共催 プロジェクトマネジメントオフィス
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【カリキュラム】
1.コミュニティ設立のあいさつと、問題提起(好川哲人)
→ここは付け足しです。19:00にはお越しください。
2.ワールドカフェ
「ハード文化のプロジェクトからソフト文化のプロジェクトへの移行~その課題」
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