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◆納得できる目標は「やる気の自己調整」
先日、クライアント企業で入社2年目だという社員のヒヤリングをしていて、ニヤっとしてしまった。「目標に愛着を持てる方法を教えてほしい」と言われたときだ。僕の持論とぴったり合ったからだ。
目標に対しては、納得という言葉が使われることが多い。組織であれば、目標は与えられることが多い。目標管理といっても、自由に設定できるレンジは限られている。したがって、納得できることが重要である。
ここで納得という言葉に含まれるものは、組織の事情(戦略上の必要性)、自分の現状のスキル、スキル向上目標、評価、報酬、環境、キャリアなど、組織と自分のもろもろの関係性を含んでおり、これらを中心にして「やる気を自己調整」したものが、納得できる目標である。
たとえば、プロジェクトの納期設定をするときに、無理だと思っている納期を押し付けられると強制されたと感じる。その期限でプロジェクトを行うことの組織にとっての必要性、顧客の要望、やり遂げたときの評価、もらっている給料、組織として提供できるプロジェクト環境、支援などを提案され、頼られると、見通しを計算し、しんどさと得られるものを天秤にかける。そこでやってみようと思うと、納得できる目標になる。
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◆型にこだわる日本人
最近、「型」を取り扱った本を2冊ほど読んだ。
武光 誠「「型」と日本人」、PHP研究所(2008)
日本ナレッジ・マネジメント学会「「型」と「場」のマネジメント」、かんき出版(2008)
いずれも力作である。日本人は型にこだわる人が多い。なぜだろうか?少し、この問題を考えてみたい。
背景にあるのは型や、伝統芸能の世界に古くからある型を極めることの重視であるだと思われる。守破離ではないが、型を破るというのは、型を極めたところにあると考える傾向がある。
さらに考えてみると、武士道をはじめとして、アマチュアリズムへの崇拝のようなものがあるような気質があるように思えて仕方ない。プロフェッショナルではなく、達人であることを重んじる。
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◆マネジメントが組織を滅ぼす
「政治家栄えて国滅ぶ」とか、「官僚栄えて国滅ぶ」といったとかいうフレーズがあるように、統治者が栄えて、統治対象を滅ぼしてしまうというのは世の常である。
マネジメントでもこういう現象はよく見かける。マネジメントが組織を滅ぼすという構図だ。多くの原因があるが、代表的なものを3つあげるとすれば
(1)自分以外を変えることによって会社を変えようとする傾向がある
(2)マネジメントは自分より能力があるものを登用しない傾向がある
(3)管理を目的とし、過剰な管理をする傾向がある
である。実はこの3つは、ピーター・ドラッカー博士の膨大なるマネジメントに対する遺言の中に、しっかりと警鐘されていることでもある。
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