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私たちはつい、不安感を払拭するための構えをしますが、構えは構えでしかありません。うまくいけばそれでいいし、うまくいかなければまた、新しい構えをすればいいだけです(枡野俊明、曹洞宗徳雄山建功寺住職)
◆禅の教え
◆あるPMOマネジャーの本音
◆納期ではなく、スケジュールをみる
◆「見る」とは計画との比較
◆大工程しかないのに、納期リスクがある不思議
◆ポジティブであることの重要性
【解説】
不毛だとは言いませんが、ずっと違和感のあることの一つにリスクマネジメントの強化というのがあります。これはやり出したらキリがありません。ナレッジだと言ってどんどん、強化していくと、最後にはきっと小学校の生活規則みたいになっていくと思います。
どこかで、インテリジェンスに切り替えていく必要があるんだと思います。
http://people.weblogs.jp/ppf/2010/03/style10.html
それと相反するようで実は関係が深いのは、リスクに対する態度です。プロジェクトのリスクはすべて予期できるという前提であれば、リスクを洗い出し、すべてのリスクに対して、対応責任(リスクオーナー)を決めて、モニタリングしていくというやり方は合理的だと思いますが、そもそも、この前提は永久に実現することはないと思われます。ゆえに、リスクインテリジェンスというような発想もでてくるのでしょう。
すべてのリスクは予期できないという前提に立つならば、リスクに対してあまり構えた態度をとるのはどうかと思います。極論すれば、このような態度は(リスク見直しを繰り返すなかで)識別されたリスクに対応すればよいという態度に通じていきますし、不意を突かれたらおしまいになりかねません。
ある企業でトラブルを起こしたプロジェクト(初期目標が達成できなかったプロジェクト)の原因を調査したところ、80%のプロジェクトで、一番問題になったトラブルがリスクとして予期されていなかったことが分かり、大問題になりました。このとき、この企業のPMOはリスクマネジメントの強化を打ち出し、それではいたちごっこだということで、激論になったことがあります。この案件はリスクインテリジェンスの導入で落ち着きましたが、この企業で起こっていることは決して多くの企業ではヒトゴトではないと思われます。
この問題に対して、プロジェクトマネジャー個人のレベルでできる対応が今回のサプリです。
【効用】
・PM体質改善
アカウンタビリティ向上、自信をつける、計画力アップ、実行力向上
・PM力向上
PM力向上の全般に対して効果があります
・トラブル緩和
モチベーション向上
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