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これからのビジネスで求められるのは、「プロダクトアウト」です(増田宗昭、カルチャ・コンビニエンス・クラブ社長)
【成分】
◆カルチャーコンビニエンスクラブの増田社長
◆マーケットインは売上げを伸ばすもっとも手っ取り早い方法
◆「一本被り」商品はマーケットインではできない
◆プロダクトアウト2.0を目指して
【解説】
僕がマーケティングを学んだのは90年台前半で、まだ、エンジニアとして活動していたころです。技術経営コンサルタントとして独立し、コンサルティングをするために必要に迫られて学びました。当時は、これからはプロダクトアウトではもうダメだ、顧客の声を取り入れたマーケットインの商品開発が必要だと言われていた時代です。
その後、インターネットが普及し、ビジネスモデルが注目される中で、マーケットインの発展形であるマーケットアウト(消費者が、本当に必要としているものを見つけ出し、ニーズを理解した上で一から事業を組み立てていくという考え方)といった考え方も出てくるのですが、基本は、プロダクトアウトとマーケットインです。
今は、マーケットインがあたり前になっています。あたり前過ぎてマーケットインという言葉すら使わなくなっているのではないかと思うくらいです。しかし、本当にマーケットインがすべてかという疑問をずっと持ち続けています。エンジニアの性なのかもしれませんが。
例えば、マーケットインの一形態である受注生産を考えて見て下さい。顧客の要求を聞けども聞けども、顧客の考えとなかなかマッチしません。そこで、要求の聞き方を工夫の余地があるのではないかと考え、その部分で努力をします。アジャイルや、要求開発ワークショップなど、面白い工夫もされています。
このような展開の背景には、顧客のいうことが「正解」だという発想があります。これを「顧客絶対主義」だと称している企業があったりします。
顧客絶対主義というとなんとなくお客様を大切にしているように聞こえますが、商品やサービスを顧客に提供する企業(ベンダー)としては明らかに顧客に対する責任転嫁です。顧客が答えを持っているというのはベンダー側の論理であって、実際はそうでないことの方が圧倒的に多いですし、答えを教えてくれること自体をベンダーに期待する顧客も珍しくありません。特に今のようにモノやサービスが売れなくなっているご時世にはそのような傾向が強くなります。それはベンダーが自らの事業経営を考えて見ればすぐに分かることですね。
マーケットインというのは本来は違うと思いますが、顧客が答えを持っているという前提でやってしまうと、不毛なものですし、誰も得をしないのではないかとも思います。
そこで求められるのはやはり、「正しい」プロダクトアウトではないかと思います。
正しいプロダクトアウトとはなにかというのはまた、難しい問題ですが、それを見つけて行かなくてはこれから先、少なくとも成熟した市場に対するビジネスは成り立たないだろうと思います。
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