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◆チームダイナミックスとタックマンモデル
「チーム(グループ)ダイナミックス」という概念がある。
PMstyleでは、PMOの役割の一つにプロジェクトチームの形成支援というのを入れており、チームダイナミックスのマネジメントをPMOの業務の一つだとしているのだが、うまく理解して貰えないことが多い。抽象的な話なので、結構、難しいのかもしれない。
チームダイナミックスも特定のモデルの話をすると少し易しくなる。チームダイナミックスでもっとも有名なモデルはタックマンモデルというモデルでる。心理学者であるタックマンは、チームがチームとして活動するようになるまでには4つのステップがあるといい、それを如何に効率よく進めていくかがチームビルディングの課題であることを指摘した。
(1)形成(Froming)
メンバーはお互いのことを知らない。また共通の目的等も分からず模索している状態。
(2)混乱(Storming)
目的、各自の役割と責任等について意見を発するようになり対立が生まれる。
(3)統一(Norming)
行動規範が確立。他人の考え方を受容し、目的、役割期待等が一致しチーム内の関係性が安定する。
(4)機能(Performing)
チームに結束力と一体感が生まれ、チームの力が目標達成に向けられる。
以前はチームというと、ライン評価とは別の視点で評価したいような仕事を行うために設置されることが多く、常設されるケースが多かった。しかし、最近ではプロジェクトという業務スタイルが急速に普及して時限のチーム、つまり、プロジェクトチームを意味することが多くなってきた。
そこで、タックマンモデルも拡張され、5つ目のステップとして
(5)解散(Adjourning)
時間的な制約、事態の急変、目的の達成等の理由によりメンバー間の相互関係を終結させる。
を含め、5段階のモデルとして使うことが普通になっている。
さて、この後は、プロジェクト、つまり、時限のチームに限定して話を進めていく。
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