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◆あるプロジェクトの要件定義
あるプロジェクトでの話。要件定義の取りまとめに、ユーザがあまり協力的ではない。あなたがプロジェクトマネジャーなら、どういう対応をするだろうか?
このケースで問われるのは、顧客が何を考えてそのような行動をとっているかを洞察する力である。では、どうすれば洞察できるのか?
ユーザと話し合いをしてみる。ユーザはユーザ部門と取り纏めているマネジャーだ。
ベンダ:もう少し対応時間をとってほしいのですが
ユーザ:今は、四半期のラストスパートで忙しいので、難しいですね
ベンダ:それが終われば対応できますか
ユーザ:ほかにも急ぎの仕事はあるので、確約は難しいです
ベンダ:協力してもらうために、我々が何かお力になれることはありますか
ユーザ:どういう協力が必要なんですか
ベンダ:時間をとって、必要なことについて一緒に検討して貰えるとありがたいのですが
ユーザ:であれば、担当者の業務を見て貰えば分かるのではないかと思いますが。
といった感じで話がかみ合わない。どうすればよいのだろうか?
続きを読む "【補助線】プロジェクトにおける洞察と創造" »
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(前半)持論について考える(前)
◆持論の使い方と効用(3)~成長の糧にする
三つ目は、持論を糧にしてプロジェクトマネジャーとして成長していくことだ。持論を持つことによって、持論を適用してみて、その結果に基づいて、自分のやり方を振り返ることができる。もちろん、持論がなくても振り返ることはできるが、持論により振り返りの焦点が絞られる。重要なことは、多くのプロジェクトマネジャーの持論というのは、プロジェクトの結果に大きな影響を持つポイントを中心にしていることだ。たとえば、プロジェクトマネジャーにプロジェクトを成功させる「コツ」はなんですか?と聞いたら、どうでもよいことなど出てこないだろう。その人が、自分なりにここさえ押さえておけば大丈夫というポイントが出てくる。
つまり、持論を持ち、持論を中心に振り返りを行うことより、プロジェクトを成功させる方法を合理的に習得することができる。言い換えると、戦略的に成長できるのだ。この振り返りは内省と呼ばれるが、内省を誘発し、かつ、内省の結果を整理する役割を果たすのが持論である。そして、持論の成長とともに、プロジェクトマネジャーとして成長していくといってもよい。
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◆標準とは
みなさんならマネジメントにおける「標準」とは何?と聞かれたら、なんと答えるだろうか?簡単そうで、多面性があり、意外と難しい。その中の一つは、
そのとおりにやればうまく行く方法論やプロセス
というものである。
組織がプロジェクトマネジメントの標準を決めるということは、標準に従ってプロジェクトマネジメントを行って、プロジェクトがうまく行かない場合には組織が責任を持つという意味である。ただし、一足飛びにそのような標準を定めることができないので、そこで、標準を実践しながら、問題を見つけ出し、改善しながら、プロジェクトの成功の度合いを高めていく。このような活動を成熟度の向上と呼ぶ。
標準が成熟していないとき、つまり、うまくいく確率がそんなに高くない場合に、プロジェクトマネジャーはどのように対応すればよいのだろうか?プロジェクトをうまく進めるために不十分なところは、自分で決めながら進めることが必要だ。標準をこのように活用すればうまく行くという自分なりの方法を持つことが必要になる。
組織によってはプロジェクトマネジメントの標準が存在しない場合もある。そのような場合には、すべてのやり方を自分で決め、自分なりの方法を確立する必要がある。
いずれにしても、プロジェクトマネジャーは置かれた状況で、プロジェクトの進め方、あるいは、プロジェクトマネジメントの方法について、自分なりに「こうすればうまくいく」という方法論を持たなくてはならない。多くのプロジェクトマネジャーは頭の中にぼんやりとそのような考えを持っているが、それを形式化、文書化したものが持論である。
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◆過去の活動の振り返り
2008年8月~9月に補助線の記事として
【補助線】プロジェクトマネジャーから、プロジェティスタへ
【補助線】出でよ!プロジェティスタ!
という記事を書いた。また、その後も
【補助線】洞察とプロデュース
といった記事を書いてきた。
また、2009年から「プロジェティスタ研究会」なるものを立上げ、同研究会とPMstyleの共催で、2010年5月~2011年3月にかけて、東京で5回、関西で1回、イノベーションをテーマにしたワールドカフェを行った。2011年3月のワールドカフェは11日に開催し、第2ラウンドをやっている最中に東日本大震災が発生し、古い施設だったので結構、怖い思いをした。
【PMstyleCafe】プロジェティスタ研究会主催ワールドカフェ(5月19日)報告
さらに、2010年~2011年にかけて何度か、
「プロジェティスタの仕事術」
というセミナーを行った。
プロジェティスタについては、震災をきっかけに時間が止まってしまった。震災後のいま、本当に必要な人材はプロジェティスタだという思いはあるのだが、動けなかった。
続きを読む "【補助線】「プロジェティスタ」 再起動" »
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◆テレビの紆余曲折
今日でアナログ放送は終了。歴史的な日だ。
テレビで、いろいろと回顧特集をやっていた。その中で、たかじんの「そこまで言って委員会」で、田原総一郎さんや、池田信夫さんがでてきて、レギュラーメンバーと面白い議論をしていた。口火を切ったのは、田原氏。田原氏が社会に出た時代のテレビというのは、新聞社を落ち、出版社を落ち、でもマスコミにという人がテレビに行った。格も低く、テレビだから(仕方ない)という理由で何でも許された。イロモノだ。そういう時代だったそうだ。
池田信夫さんの時代は、テレビは根付き、よい人材が入ってくるようになってきた。そして、テレビは全盛期を迎える。特に、NHKはアカデミックな人たちも含めて、出演がステータスになったそうだ。
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プロジェクトの区分はさまざまな方法があるが、プロジェクトマネジメントを考慮したときに、
・ゴール(目標)
・ソリューション(目標達成方法)
に注目して整理すると分かり易い。
つまり、プロジェクトの目標(ゴール)が明確かどうか、および、目標の達成方法(ソリューション)が明確かの2軸でプロジェクトを区分するわけだ。
続きを読む "【補助線】PM1.0とPM2.0との違い" »
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